• ハナ

小さなお胸







連載エッセイ「ねえねえ聞いて」では、Voice Up Japan 明治支部の個性豊かなライティングチームのメンバーが日常の中で感じた気持ちを、等身大な文章で綴ります。毎月、「ねえねえ聞いて~!」と、話しかけますのでぜひ楽しみながら読んでくださると嬉しいです!


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わたしはずっと、胸が小さいことがコンプレックスだった。



女友達に胸が小さいことを冗談の中でも指摘されると、その場では笑っても、胸がチクチク痛んだし、コンプレックスを乗り越えようと、逆にそのことを自ら笑いのネタにしたこともあったけど、胸のチクチクは相変わらずだった。



話は少し変わるが、わたしは胸の大きなグラドルが好きだ。

特におっぱいの大きな女の子が好きなのだ。


前は天木じゅんちゃんにハマっていたし、今はあにお天湯(たゆ)ちゃんが好きだ。あにお天湯ちゃんに出会った瞬間(路上などで、出会ったのではなく実際はTwitterで見つけたのだけど)脳天に雷が落ちたようだった。アンニュイさと独特な暗さが合わさった表情に、白くてとっても柔らかそうなおっぱいが、わたしにとても魅力的に映ったのだ。


あにおちゃんはグラビアではよく見る爽やかなコンセプトの写真の中におられることもあるけど、彼女自身の趣味嗜好や雰囲気に合わせ、自己プロデュースして、廃墟のようなコンクリ剥き出しの建物の中とか、レトロなお風呂の中におられることもある!それがまた、いいんですよ〜〜!  

そんな写真たちを拝見しては、「あにおちゃんの好きなことを表現してほしい!一生ついてく!」と思ってしまう。



ある時、あにおちゃんがTwitterにアップした本人の写真(おにおちゃんはほぼ毎日Twitterでおやすみツイートとともに自撮りなどの写真をあげてくれる)を見ていたら、急に疑問に思ったのだ。


わたしはあにおちゃんの大きなお胸が好きだ。けど、わたしはこのお胸が本当に欲しいのかな?」って。


そう改めてじっくり考えてみると、「実はそんなに欲しくないかもしれないな・・・。」と思った。


そう思えたのはボディポジティブを勉強し始めたことに関係があると思う。


痩せている体型だけじゃなくて、どんな体型も美しく、素晴らしい。自分の体を愛そう!

というメッセージとともに、いろいろな体型の人がモデルとして活躍し始め、ボディポジティブが盛り上がっている。

それで、わたしもボディポジティブを勉強し始め、いかに広告などのメディアの影響をうけ、わたしたちの価値観が形成されているかを学んだ。



そしてその学びが心の奥の、奥のほ~~うにやっとこさ届いたときに、ある夜、たまたまあにおちゃんの写真を見て、ある種の科学反応が起き、気づいたのだ。

わたし自信も、「おっぱい」に関して、メディアに影響を受けていることに。


「世間一般の観念は『女の子の胸は、大きな胸のほうが優秀で、小さな胸は大きな胸より下の地位にいる』というものだ。

そして、わたしも実際にそう思い込んでいて、だからこそ、今の今まで、

『あにおちゃんかわいいな。おっぱいが大きくていいな。なんで私はこんなに小さなおっぱいなんだろう』って落ち込み、傷ついていた。

けれど、わたしはきっと、自分には大きなおっぱいがないからこそ、隣の芝生は青く見えるのと同じように、あにおちゃんのおっぱいが好きなのだ。

決して、『あのおっぱいが欲しい』とか、『羨ましい』と心の底から思っていたのではなくて、『ただ好き』だったのだ。

とするするするっと、私の中でぐちゃぐちゃに絡まっていた糸が解けていった。



わたしは、「世間的な観念」に影響を受けていることに気づかず、「ただ好き」なだけだった大きなおっぱいを、「羨ましい」と勘違いし、「大きなおっぱいが羨ましい。欲しい。」と言葉も、気持ちさえも、脳内変換していたのだ。



そのことに気づいた瞬間から、わたしは、わたしの、この小さなお胸のことを少しづつ好きになった。



社会の中の常識や観念は、ひとりの体の前ではどうだってよくなる。それらに囚われないで、みんなが自分の魅力に気づくといいな。


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