• ユリナ

【特集】その髪、切るだけではもったいなくない?“ヘアドネーション”やってみませんか

更新日:11月4日


近年、相武紗季さん、二階堂ふみさんなどの著名人が参加し、広がりをみせている活動「ヘアドネーション」。名前だけなら聞いたことがあるという方も多いのではないだろうか。

この活動は、その名の通り「切った髪を寄付する」という社会貢献活動の一つである。寄付された髪は、脱毛症や欠毛症などの疾病や外傷、また小児がん治療の副作用など、各々の事情で頭髪に悩みを抱える子供たちに向けた医療用ウィッグの材料として使われる。


「ヘアドネ」に参加するための、唯一の条件


この活動に参加するための条件はたった一つ、「31センチ以上の毛束を、寄付された髪の毛で医療用ウィッグを作っている団体に送れること」。ブリーチや黒染め、パーマ、縮毛矯正、白髪染めなどをした髪でも、寄付することができる。「髪質が悪い」「白髪が交じっている」「何回もカラーをしている」という人ももちろん可能だ。(ただし、軽く引っ張っただけでぶちぶちと切れてしまう、ゴムのように伸びてしまうなど、過度なダメージを受けている毛は寄付することができない場合もある。)

つまり、髪を伸ばすことができれば、髪質、性別、年齢、国籍にかかわらず、だれでもこの活動に参加できる。「ヘアドネーション」「社会貢献活動」と聞くと、なんとなく敷居が高いものに感じてしまう人も多いと思う。しかし、この活動は思ったより気軽に参加できるうえ、そのために特別大きなお金や時間を用意する必要はない。髪を切ってもらいに美容院に行くたびに、「ヘアドネーションしようと思っていて、髪を伸ばしたいので、あまり長さが変わらないくらいに切ってもらえますか。」と頼むだけなのだから。筆者自身、大学に入ってからなんとなく伸ばしている髪の毛をただ切るのではもったいないなという軽い気持ちで、この活動に参加することを決めた。

どんな髪型でも、「個性」として認められるような社会へ


とはいえ、特に男性など「参加したいが周りの目が気になる」という方も多いだろう。実際、ヘアドネーションによる寄付で作られたウィッグを、18歳未満の毛髪に悩む患者に提供している団体「Japan Hair Donation&Charity(ジャーダック)」によると、男性からの寄付の割合は10パーセント程度にとどまっているという。校則や会社の規定で髪を伸ばせない男性も多くいると思われる。ヘアドネーションの考え方が広がってより理解を得られるようになれば、提供者が髪を伸ばしやすい環境になるだろうし、髪のことで悩んでいる子供たちに目を向けられる世の中になるのではないかと思う。上記でも述べたジャーダックのサイトには、このような言葉がある。


“いろんな髪型が個性として認められるように「髪がない」こともひとつの個性として受け入れられる、そんな多様性を認め合える成熟した社会を目指して、微力ながらも活動を続けていこうと考えています。

その先にはきっと、私たちが理想とする「必ずしもウィッグを必要としない社会」があると信じて。”

NPO法人 JHD&C(ジャーダック) 公式サイト より引用


ヘアドネーションすると、31センチも髪を切るということなので、「バッサリいったね!どうしたの?」と聞かれることも多いだろう。それがきっかけとなり、ヘアドネーションを知らない人たちにもこの活動が広まって、さらにその人も参加して、という風にヘアドネーションの輪が広がるといいと思う。私はそのときに、「ヘアドネーションって言ってね…」と答えることも楽しみに、髪を伸ばしている。




23回の閲覧0件のコメント