• ユリナ

「自己肯定感」ってなんだろう


連載エッセイ「ねえねえ聞いて」では、Voice Up Japan 明治支部のライティングメンバーたちが、日常の中で様々なことに揺れ動く自分の感情を、等身大の文章で綴ります。毎月、「ねえねえ聞いて~!」と、話しかけますのでぜひ楽しみながら読んでくださると嬉しいです!


いつからだろう、自分の顔や体型に嫌悪感を抱くようになったのは。


いつからだろう、何においても自分は人より劣っていると考えてしまうようになったのは。


いつからだろう、そんな自分が嫌で、でもそれをよくしようと努力もしない自分がもっと嫌になる悪循環に陥るようになったのは。


なぜ自分のことになるとどうしてもネガティブになってしまうのか、原因はわからないが、とにかく私は、自己評価というか、自己肯定感が低い。

私は今年の八月からVUJMに所属しているが、ここに入ったきっかけの一つは、「社会問題に向けて声を上げる活動を通して、自分を好きになれるきっかけをつかみたい」という非常に利己的というか、自己中心的なものだった。(もちろんこれだけがきっかけというわけではないが)

だが、加入して四か月、自分を好きになるどころか、周りのメンバーの意識の高さや知識量、人間性、果ては容姿などのいろいろなことと、自分のそれを比べてしまって、「あー、自分って周りに比べてなんて情けないんだろう。嫌だな。自分勝手な理由で入って、勝手に周りと比べて落ち込んでる自分、嫌だな。」と、自己嫌悪に陥ることのほうが多かった。


さらに厄介なのが、そのようなことを考えすぎてしまって、体調を崩すことがよくあるのだ。授業やバイトは問題なく参加できるのだが、家に帰った途端プツッと電池が切れて、何もできなくなる。そんな自分が情けなくて悔しくて、さらに何もしたくなくなる。自分のことを考えすぎて体調を崩すとか、なんて滑稽なんだと思うが、私にはこういうことが半年に一回くらい、ひどいときは二か月に一回くらいのペースで訪れる。自分の嫌いなところ、人より劣っているところをぐるぐる考えてしまって、体が動かなくなって、そんな自分がまた嫌になって、という悪循環。厄介極まりない。


そんなことを考えてふとある時、自己肯定感と自尊心の違いってなんだ?と思い当たった。

というのも、私が自分を嫌ってしまう原因の一つに、散々自分を卑下するくせに、いっちょまえにプライドが高い、というところがあるからだ。自分のことは嫌いだけど、周りにはよく見られたい。他人にダサいと思われていないか不安で、見栄を張ってしまう。結局そんな見栄を張った自分と実際の自分のギャップに苦しむことになるのだが、プライド(=自尊心)はあるのに、自己肯定感が低いって何なんだ?と思って調べてみた。


端的に言うと、自尊心とは「自分は優れている」と思うことで、自己肯定感とは「否定的な部分も受け入れて、自分には価値がある」と思うこと、だそうだ。

なるほど、と思った。自分には劣っている部分なんてない、と思うことと、劣っているとことはあるけど、それも含めて自分を受け入れることは全く違う。


腑に落ちたところで、それを踏まえて自己肯定感の上げ方について調べてみた。

以前にも調べてみたのだが。いかんせん上述のような「病み期」に調べることが多いので、結局「どうせ自分には無理だな」と実行に移さないのだ。(「どうせ」とか「でも」が多いのも、自己肯定感が低い人の特徴らしい。)

比較的元気な時に調べてみて、自分にもできそうな方法を見つけた。「自分の特徴をなんでもいいので書き出してみる」というものだ。否定的なことでもいい。文字にすることで、客観的に自分を見ることが大事だという。


だから私は、この場を借りて自分についてつらつらと書き連ねてみた。

書きながら、「うわ、自分まじで嫌な奴だな」とか、「こんなことばっかり書いて、読者の方々をいらいらさせるだけなんじゃないか」とか、いろいろ考えた。


でも、書いた文章を読み返したとき、そういうところも含めて「私」なのだ、と思うこともできた。

他人と比べて勝手に落ち込んでしまうところも、自分を卑下しがちなところも、ときにそれでキャパオーバーしてしまうところも、重い一重瞼も、お世辞にもスリムとは言えない体型も、全部全部「私」の一部なのだから、付き合っていくしかないのかな、だったらもうちょっと、そういうところを軽く捉えてもいいのかな、と。もしくは、みんなこんなもんなのかな。自分だけがこんな風に悩んでいるわけではないよな、とも。


なるほど、これが客観的に自分を見ることの効能か。だいぶ気持ちが楽になったし、「調べたことを行動に移せてよかった」と、自然に思えた。


めちゃくちゃいい傾向じゃん。と感じた。すっごく単純だけど、ちょっとだけ自分を好きになれた気がする。


否定的なところも含めて、自分を受け入れるって難しいように見えて、思ったより簡単だということが分かった。すごくいい収穫だ。もちろん、それができない日もあると思う。今日はできたけど、明日はバイトで疲れてそんな余裕ないかもしれない。でも明後日ならできるかも。また突然体が動かなくなるかもだけど、その時はその時かな、とも今なら思える。そんな風に、自分のペースでちょっとずつ自分を好きになれたらいいな。




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